先日、リフォームを担当したお客様のお宅へ伺ってきました。
訪問の理由は、「しっくい壁のひびの補修」です。

10数年前に、キッチン、リビングダイニング、玄関、水回りをリフォームさせていただいたのがご縁で、もう長いおつきあいのお客様。
今回は、2度目のリフォームをお任せいただき、クロス壁をしっくい壁に変更しました。

しっくい壁は、仕上げの印象が柔らかく、調湿作用もあるため、今とっても人気がありますね。
経年変化にも味わいがあります。
建てられてから時間の経った住まいにも、浮くことなく自然になじんでいました。

でも、避けて通れないのが施工後の「ひび」。
日数が経つと、どうしても縦に「ひび」が入ってしまうことが多いのです。
今回のお宅でもひびが出てしまい、補修の検討をするため左官屋さんも一緒に行ってもらったのでした。

確かに、ところどころひびが。
でも、縦ではなく横に入っているのが、普通とは違うところ。
おそらく、しっくい壁の下地として残した板の継ぎ目が出てしまったのだろうとのこと。
新築と違い、今あるものも生かしながら進めるリフォームでは、完全に防ぐことは難しいんですよね。

さて、これをどう補修するかが問題です。
左官屋さんが検討してくれた補修方法は、3つありました。

・全面塗り替え
ひびの出ている面を全部落とし、下地の継ぎ目がフラットになるように補修して、もう一度塗り直す。
きれいに仕上がりますが、また工事するので、荷物をどかしたりカーテンを外したりすることになります。
「それはちょっと大変だなぁ。」とお客様がご負担に感じられている様子。

・部分的に塗る
ひびの入っている部分に上塗りする。
今回、淡い色味が入ったしっくいを塗っているので、同じ色を調合することが難しく、光が当たるとテカリが出て、塗った面がかえって目立つ、ということでこの方法はナシ。

・しっくい壁の粉をすり込む
結果的に今回採用した方法がコレです。
施工したしっくいを少し残してあったので、それを粉末にし、ブラシなどでひびに刷り込んで行きます。
時間が経つと、粉末が空気中の水分を吸い込み、ひびが埋まって目立たなくなります。


しっくいの粉をブラシですりこんでいます。


さらに丸めたビニールですりこみ、、、


ほとんど目立たなくなりました!

結果的に、その場で左官屋さんが塗ってくれて、あっという間にひびがわからなくなりました。
スタッフ一同、ひと安心。
お客様にも納得いただける仕上がりになり、ほっとしました。

補修の作業を見守りながら、前回リフォームしたキッチンやリビング、収納などを見せていただきました。
とても綺麗に使っておられて、年数が経っていることを感じさせないほど。
特に、床のフローリングは、窓がうつり込むほどぴかぴか!!
やっぱり、無垢のフローリングは、手入れして使えば経年変化がとてもきれいですね。
「年に1回ワックスかけるくらいで、特別なことはしてないわよ〜。」
とこともなげにおっしゃるお施主様なのですが、いやいや〜、同じ主婦として頭がさがります(^^;)

リビングには、大容量の収納を造り付けているのですが、
「やっぱり一番モノが多いスペースに収納があるっていうのは、楽よ。いつも部屋をすっきりさせられるわよね。」と。
社長がいつもこだわっている「収納」が、当初の設計意図通り、お客様の生活に役立っているんだなぁと感じました。

 

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